こんにちは。プラスチックカード印刷の専門店、バズ・プランニングです。

メンバーズカードの顧客管理で使われることの多いバーコード。その種類は100種類以上あるといわれています。

本記事では、生活の様々な場面で利用することが多いバーコードの概要や、メンバーズカード印刷時によく使われるバーコードの種類についてご紹介します。

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目次

  1. バーコードとは?
  2. 一次元コードとは?
  3. 二次元コードとは?
  4. 一次元コードと二次元コードの違いとは?
  5. 主なバーコードの種類
  6. バーコードでの顧客管理をおすすめする理由
  7. 会員カードにおすすめのバーコード仕様

バーコードとは?

 バーコードとは、太さの異なるバーとスペースの組合せにより構成され、数字や文字などを機械が読み取れる形で表現したものです。

代表的なものとして、スーパーやコンビニのレジで読み取られる、商品に貼付されたJANコード(EANコード)が挙げられます。

バーコードは、バーコードスキャナと呼ばれる光学認識装置を使って読み取ります。
バーコードには大きく分けて2種類あり、一次元コードとよばれる黒と白の縞々で表現されるものと、二次元コードとよばれる黒と白のセル(ドット)で表現されるものです。

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一次元コードとは?

一次元コードは、縞模様状の線の太さによって数値や文字を表す識別子の一種です。

仕組みとしては、数字・文字・記号などの情報を一定の規則に従い、一次元コードに変換しています。
これを主に店頭などで使われているレジや、流通過程で使用されている各種の管理用情報端末などの機械が、読み取りやすいデジタル情報として入出力できるようにしているものです。

1949年にアメリカで発明され、1952年に特許取得がされています。
1967年にアメリカの食品チェーン店が、レジスターの行列を解消させる方策として実用化されました。

日本では、代表的なものに『JANコード』があり、様々な商品、製品に使われています。

JANコードとは、日本工業規格(JIS)に定められている、商品識別番号とバーコードの規格です。北米のUPC(Universal Product Code)やヨーロッパのEAN(European Article Number)コードとほとんどの仕様が共通しており、互換性があります。

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二次元コードとは?

二次元コードは、横(水平)方向にしか情報を持たない一次元コードに対し、横(水平)方向と縦(垂直)方向に情報を持つ表示方式のコードのことです。
横(水平)、縦(垂直)の両方向に情報を持っているため、記憶密度が高く小さな面積に多くの情報を格納できます。また、読み取りエラーの訂正により安定した読み取りが可能になっています。

二次元コードには、小さな正方形を上下左右に配列させたマトリックス型(マトリックスコード)と、一次元コードを上下に複数重ねたスタック型(スタックコード)があります。

二次元コードの代表例である、「QR(Quick Response)コード」は、1994年に自動車部品メーカーであるデンソー(現在のデンソーウェーブ)の開発部門が発明したマトリックス型二次元コードです。データ読み取りや店頭決済用コードとして世界中で多用されています。

【参照】株式会社デンソーウェーブ「2次元コードとは」

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・QRコードとは?

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一次元コードと二次元コードの違いとは?

①格納できる情報量が違う

一次元コードは、情報が横(水平)方向のみに対し、二次元コードは、横(水平)方向と縦(垂直)方向に情報を持っているため、非常に多くの情報が格納できます。一次元コードに比べ二次元コードの情報の記録密度は20~100倍となっています。

②小さな面積で表示が可能

二次元コードは、単位面積当たりのデータ量が多くデータ記録密度が高いので、一次元コードと同じ情報量を入れる場合にも印字スペースを小さくすることができます

③エラー訂正が可能

一次元コードではエラーの検出はできますが訂正ができないのに対し、二次元コードはラベルの汚れやかすれに強く、使用環境に応じたエラー訂正を行うことができます

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主なバーコードの種類

ここでは、代表的なバーコードの種類について解説していきます。

一次元コード

JAN/UPC/EANコード

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解説
  • 「国コード」「企業(メーカー)コード」「商品アイテムコード」「チェックデジット」で構成されている。
  • JAN(Japan Article Number)コード:JANコードは日本における商品識別コードの呼称。国際的にはEANコードと呼ばれている。日本の国コードが「49」と「45」なので、「49」か「45」で始まっている。
  • UPC(Universal Product Code)コード:アメリカ、カナダ等で使用されている商品識別コード。EANや日本のJANは、このUPCをもとに作られている。UPCは日本でも、JIS-X0507として規格化されている。
  • EAN(European Article Number)コード:主にヨーロッパで使用されている商品識別コード。JANコードの国際的な名称であり、JANコードはEANコードを基に作られている。UPCコードとも互換性がある国際的な商品識別コード。
桁数
  • JAN/EAN:標準 13桁、短縮 8桁
  • UPC:標準 12桁、短縮 8桁
文字の種類
  • 数字(0 〜9)のみ

Interleaved 2 of 5(ITF)コード

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解説
  • Interleaved 2 of 5(ITF)コードは、アメリカのインターメック社が1972年に開発した、主に段ボールや箱に印刷されている、物流商品コード用のバーコードとして利用されているコード。
  • スペースを利用せずにバーのみの構成であったCode 2 of 5(スタンダード2 of 5、ディスクリート2 of 5、インダストリアル2 of 5とも呼ばれる)を進化させ、バーによるシンボルキャラクタとスペースによるシンボルキャラクタを交互に組み合わせている。5本のバーと5本のスペースで2桁の数字を表すため情報化密度が高い。
桁数
  • 偶数桁のみ
文字の種類
  • 数字(0 〜9)のみ

NW-7(CODABAR)

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解説
  • NW-7は、1972年にアメリカのモナークマーキング社によって開発された「CODABAR」の日本での呼称。
  • Narrow(細い)とWide(太い)の7本のエレメントで構成されていることから「NW-7」と呼ばれている。
  • 数字、英文字、記号が表現でき、読み取りやすく印刷もしやすいため、工業用として多く使用されており、特にナンバリングを必要とする場合に最適で、書き留め郵便の管理用、宅配便の集配管理、 図書館の貸出管理、各種会員カードなどに幅広く利用されている。
桁数
  • 自由
文字の種類
  • 数字(0 〜9)
  • 記号(-,$,/,.,+)
  • スタート/ストップキャラクタ(a 〜d)

コード39(CODE39)

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解説
  • CODE39は、1975年にアメリカのインターメック社で開発されたバーコードで、数字、アルファベットといくつかの記号の合計43個のキャラクタをコード化したもの。
  • アルファベットを扱えることから工業用途にはなくてはならないものとされ、FA(ファクトリーオートメーション)では自動車、電気関係で数多く使用されるのをはじめ、日本でもEIAJ(現在の(社)電子情報技術産業協会:JEITA)が“EIAJ-EDI標準”として規格化している。
桁数
  • 自由
文字の種類
  • 数字(0 〜9)
  • アルファベット大文字
  • 記号(-,.,スペース,$,/,+,%)
  • スタート/ストップキャラクタ(*:アスタリスク)

 コード128(CODE128)

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解説
  • CODE128は、1981年にアメリカのコンピュータアイデンティックス社によって開発されたコード。
  • 1文字は3本のバーと3本のスペースで構成され、1キャラクタは11モジュールに細分化されている。
  • アスキーコード128文字(数字、アルファベット大文字/小文字、記号、制御コード)全てをバーコード化することができる。
  • 情報化密度が高く信頼性も高いことから、1989年にUCC/EANは、Code128をベースに共通商品コードの補足コードとして GS1-128(UCC/EAN-128)を開発し、EANやUCCと供に代表的な標準流通コードになっている。
  • 日本では、1996年にJIS-X- 0504として規格化され、2000年にISO/IEC15417に規格化された。
桁数
  • 自由
文字の種類
  • アスキーコード全文字
  • 数字(0 〜9) 
  • アルファベット大文字/小文字
  • 記号
  • 制御文字([CR][STX]など)

 

二次元コード

QRコード

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解説
  • QRコードは、1994年に自動車部品メーカーであるデンソー(現在のデンソーウェーブ)の開発部門が発明したマトリックス型の二次元コード。データ読み取りや店頭決済用コードとして世界中で多用されている。
  • 「QR」は Quick Response の頭字語であり、高速読み取りを目的の一つとしている名称。「QRコード」はデンソーウェーブの登録商標(日本第4075066号)。
  • バーコードに比べて記録データの大容量化や高密度化、読み取りエラーの低減が可能で、省スペースで印字できることなどの点で優れている。
  • 入出庫・在庫管理・ピッキング・配送管理など、製造や物流の現場で幅広く使われている。
  • マトリックス型
容量
  • 数字:最大7,089文字
  • 英数字:最大4,296文字
  • バイナリ:最大2,953バイト
  • 漢字・かな (Shift_JIS):最大1,817文字

QRコードについてはこちらの記事で詳しく説明していますので、合わせてご覧ください。

 Data Matrix(Data Code)

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解説
  • DataMatrixコードは、1987年にアメリカのアイディマトリックス社によって開発されたマトリックス型の二次元コード。
  • 1996年AIMIのISS規格に登録され、2000年にISO/IEC規格になっている。
  • マトリックス型
容量
  • 数字:最大3,116文字
  • 英数字:最大2,355文字
  • バイナリ:最大1,556バイト
  • 漢字・かな (Shift_JIS):最大778文字

 Maxi Code

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解説
  • Maxi Codeは、1987年にアメリカ最大の宅配業者UPS社によって開発された マトリックス型の二次元コード。
  • 貨物の仕分けや追跡に利用されており、高速読取を実現するため、 シンボルの中央に特徴的な3重の同心円の切り出しマークがある。
  • 国際標準輸送ラベルISO15394、AIAG(米国自動車工業会)、全日本トラック協会では、仕分用シンボルとして採用されている。
  • マトリックス型
容量
  • 数字:最大138文字
  • 英数字:最大93文字

PDF417

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解説
  • PDF417 は、1989年にアメリカのシンボルテクノロジー社(現:モトローラ・ソリューションズ社)によって開発されたスタック型の二次元コード。
  • 主にアメリカ合衆国で身分証明書をはじめ様々な用途で使用されている。PDFはポータブル・データ・ファイル(Portable Data File)の略語。417は、コード内の各パターンがバーと空白で成り立っていて、各パターンが17ユニットの長さであることを表している。
  • スタック型
容量
  • 数字:最大2,710文字
  • 英数字:最大1,850文字
  • バイナリ:最大1,108バイト
  • 漢字・かな (Shift_JIS):最大554文字

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バーコードでの顧客管理をおすすめする理由

バーコードでの顧客管理は、仕組みがシンプルで、なおかつスキャン作業だけで情報を読み取れることから、業務の効率化や顧客情報の管理ミスを防ぐ効果が期待できます。

速やかに正確な情報が記録できるため、ヒューマンエラーの防止にも役立つことでしょう。バーコード付きの会員カードを導入することで、会員番号の手打ち入力が不要になります。ヒューマンエラーは業務品質の低下につながるため、このような点を改善したい方は積極的に導入することをおすすめ致します。

ちなみにバーコード自体は、数字、アルファベット、記号を組み合わせた「文字列」を表しているに過ぎません。
バーコード自体に顧客情報を持たせているのではなく、あくまでも「会員No.」を表現しているだけです。顧客管理を行うためには、POSレジや顧客管理システムが必要ですのでご注意ください。

新たにPOSレジを導入する場合、近年、クラウド型が主流になっています。
バーコードカードによる顧客管理もできる代表的なクラウド型POSレジとして、スマレジのご紹介をしておりますのでご参照ください。

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会員カードにおすすめのバーコード仕様

会員カードやハウスカードにおすすめのバーコードは『NW-7』『コード39』になります。

主な理由は2点です。

  • 桁数を任意で決められる
  • 数字の他にアルファベットも使える

会員番号の構成として、アルファベットで支店ごとに区分したり、顧客種別ごとに区分したりする工夫もできますし、桁数も想定顧客数に合わせて決められます。

ただし、システム側で認識する仕様を限定している場合があります。あらかじめシステム提供側(システム会社やベンダー)に、適合するバーコード仕様を確認しておくことをおすすめします。

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2023年3月6日 5:07 pm Published by

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This post was written by Buzz planning