こんにちは。プラスチックカード印刷の専門店、バズ・プランニングです。

最近では、労働時間を管理するために勤怠管理システムを導入する企業や、出欠確認を行う学校が増えてきました。
また、個人情報保護法改正により個人情報を扱う際に適切な措置が義務づけられ、入退室管理システムを導入する事業所が増えています。

社員証のICカード化は、上記の課題の解決に適していますが、導入や運用についてはコストを抑えたいと考える方も多いのではないでしょうか。
本記事ではICカード型の社員証作成について詳しく解説します。

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目次

  1. ICカードとは?
  2. 「ICカード」と「IDカード」の違い
  3. 主なICカードの用途
  4. 主なICカードの種類・規格
  5. ICカードを導入するメリット
  6. ICカード化の検討ポイント
  7. ICカード社員証が普及した背景にあるもの 
  8. バズ・プランニングの社員証印刷サービス 

ICカードとは?

ICカードとは、情報(データ)の記録や演算をするために、集積回路(IC)を組み込んだカードのことです。
IC(アイシー)とは「Integrated Circuit」(集積回路)の略で、ICカードは従来のカード(磁気カード)に追加でICチップを搭載したカードを意味します。

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「ICカード」と「IDカード」の違い

近年ICカードを用いたIDカードが増えたため、混同される用語です。

IDカードとは、持ち主の氏名、所属する企業名や学校名、顔写真などが記載されており「個人の身分証明書」として機能するものです。社員証や学生証をはじめ、資格認定証、入館証など、IDとして用いられるカードは多岐にわたります。
つまりIDカードとは「個人情報が凝縮されたプラスチックカード」になります。

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主なICカードの用途

ここでは、主なICカードの用途にはどんなものがあるかをみていきましょう。

①交通系ICカード

交通系ICカードとは、日本各地の鉄道会社が発行しているIC乗車券のことで、代表例はSuica、PASMOやICOCA、TOICAなどがあります。
交通系ICカードは、鉄道やバスを利用するときの乗車券や通勤・通学時の定期券としてだけではなく、主な交通系ICカードならば対象店舗でショッピングの支払いに利用することもでき、非常に便利です。

②社員証

多くの企業で、ICカード(FeliCa、Mifare)機能のついた社員証が導入されており、以下の用途で使用されています。

  • 入退室管理システム
  • 勤怠管理システム
  • PCセキュリティシステム
  • 食堂・売店でのキャッシュレス決済  など

③学生証

多くの大学で、ICカード(FeliCa、 Mifare)機能のついた学生証が導入されており、以下の用途で使用されています。

  • 出欠席管理システム
  • 図書館使用管理システム
  • 証明書自動発行システム
  • 食堂・売店でのキャッシュレス決済   など

④ビルセキュリティカード

大企業が入るオフィスビル等で、ICカード(FeliCa、Mifare)のビルセキュリティカードが導入されており、以下の用途で使用されています。

  • 入退館ゲート
  • 来訪者管理 
  • 入退室管理システム
  • 機械警備      など

⑤電子マネーカード

電子マネー機能付きの社員証・学生証も導入されており、以下の用途で使用されています。

  • 社内・学内食堂、カフェ、コンビニ、自販機等でのキャッシュレス決済

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主なICカードの種類・規格

ここでは、主なICカードの種類・規格を挙げていきます。

①Felica

FeliCaは、ソニー株式会社の登録商標です。
「Suica」「PASMO」といった交通系カードや、「楽天Edy」「nanaco」「WAON」といった電子マネーなどの規格として日本国内で最も普及している規格です。
FeliCaはICチップとアンテナを搭載したカードをリーダーに近づけると、リーダー・ライターから発信される電磁波を用いて非接触で通信を行います。
カードとリーダー・ライター間の処理は、通信内容を保護する暗号処理まで含めて約0.1秒以内に終了するため、高速な処理が求められるシーンにも対応することが可能となっています。
昨今では、FeliCaに対応したチップを内蔵するスマートフォンも数多くリリースされており、こうしたスマートフォンを利用すれば、交通系ICカードや電子マネーサービスのICカードの代わりにスマートフォンを利用することが可能となっています。

②Mifare

Mifareは、オランダのNXPセミコンダクターズ社の登録商標です。
「MIkron FARE-collection System」の略で、非接触型ICカードの国際通信規格(ISO14443)として標準化され、FeliCaに比べ圧倒的に安価なのが特徴の一つです。
Mifareは、FeliCaと同じ13.56MHzの近距離無線通信規格で、世界的にはこのMifareが最も多く採用され普及しています。
このチップは、大量生産、機能簡素化により比較的安価に導入が可能なので、用途は、決済、会員カード、入退出管理、交通系カード、電子マネー等に広く利用されておりロンドン、北京、ソウル、モスクワ等では公共交通システムとして利用されています。

③Type B

Type Bは、アメリカのモトローラ社によって開発されたカードシステムです。
CPU(Central Processing Unitの略で、メモリーやHDD・SSDと並んでコンピューターを構成する代表的なデバイス。別名:プロセッサー)搭載が必須となっているのが最大の特徴です。セキュリティレベルが高く、日本での利用事例はマイナンバーカード、住民基本台帳(住基)カード、自動車運転免許証、パスポート、銀行のキャッシュカードなどがあります。

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ICカードを導入するメリット

ここでは、ICカードを導入するメリットについて、企業内での活用を例に取ってご紹介していきます。

ICカード1枚で、以下のすべてを行うことが可能です。

  • 朝出社し、扉を解錠
  • 勤怠管理用の端末に打刻
  • PCにログイン
  • 複合機で印刷
  • 社員食堂での決済
  • 自動販売機での飲料購入
  • 退勤し、扉を施錠

社内で、鍵や現金、複数の磁気カードを持ち歩く必要はありません。
当然、持ち物を少なくするというメリットだけではありません。システムとの連携が前提となるICカードの具体的なメリットは以下の通りです。

会社の出勤・退勤

  • 万一、カードをなくしても、そのカードを利用不可とすることが可能
  • 誰が入退室したかの履歴が確認できる
  • 個人ごとに入退室できるエリアの特定が可能

勤怠管理

  • PC上でログが見れるので、管理が容易
  • 勤怠システムとの連携もでき、手間がかからない
  • なりすましが難しい

複合機の印刷

  • その場で印刷するので流出リスクが低減する
  • 複合機に印刷データを飛ばしてからの印刷になるため印刷する前に出力データを確認する事ができ、ミスプリントがなくなり、コスト削減につながる

社員食堂や自動販売機の決済

  • スムーズな決済で待ち時間の削減ができる
  • 現金を触らず衛生的である
  • 現金の紛失リスクがない

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ICカード化の検討ポイント

社員証のICカード化を計る際は、下記3点を検討する必要があります。

 ①ICカードの種類
 ②必要な機能が搭載されているか
 ③作成・調達方法

①ICカードの種類

雇用流動性が高い企業やICカードの発行コストを抑えたい場合は、作成単価が安価且つ国内では主流となっている点や対応するシステムが多いことから「FeliCa Lite-S」がおすすめです。
FeliCa Lite-Sは、FeliCa Liteの基本互換製品でセキュリティの機能を向上させたFeliCa Liteの後継機種です。
iDm(シリアルナンバー)はFeliCa Standard、FeliCa Liteと同じ8byte(16桁)なので、既存のFeliCa ICカードリーダーのインフラをそのまま使用することができます。

シリアルナンバーで管理されているセキュリティドア・ロック、勤怠管理、⼊退室管理、⼊退室メールシステム、PCログイン・プリンター認証などのシステムを利用することができます。

②必要な機能が搭載されているか

自社の場合はどのような機能が必要なのか検討して製品を選ぶ必要があります。
代表例として、以下の機能を備えている製品があります。

  • 交通費精算
  • シフト管理
  • 年末調整
  • データのダウンロード(Excelファイルなど)
  • 他システムとの連携(給与計算システムなど)
  • 打刻忘れなどへのアラートメールやプッシュ通知
  • 多言語対応

製品によっては実際に使ってみなければよくわからない機能を備えているケースもあります。
導入前にデモ製品などを利用し使用感を確認するのがおすすめです。その際、セキュリティ対策についても確認しておくと良いでしょう。

個別の経営課題に対して、ひとつずつシステムを導入するのか、全社で一貫したシステムの構築、拡張ができる製品を選択するのかも重要なポイントです。

③作成・調達方法

システムと連携させるICカードの調達方法は、システムベンダーが専用カードを提供してくれる場合と、市販されている白無地のICカードを購入する方法があります。

システムベンダーが提供する専用カードはデザインが印刷されている場合があり、一般的には市販の白無地ICカードより、価格は高く設定されている事が多いです。

白無地ICカードはネット通販で海外製品を安価に調達する事ができますが、その際は、導入するシステムに適合している規格か事前にチェックが必要です。

白無地ICカードが安価に調達できるため、後々そのカードにデザインを印刷してオリジナルICカードキーとして活用したい、というご相談を頂きます。

白無地カードに印刷する方法は、カードプリンタを活用した方法、UVインクジェットプリンタを活用した方法が一般的です。

ただし、品質の低いカードで、カードの表面の平滑性がなかったり、既に運用されていて、手の脂や擦れなどで汚れているカードは印刷に適しません。印刷不良・ロスが発生することは否めませんし、場合によっては印刷機へのダメージも懸念されます。持ち込みのカードの印刷を断るカード印刷会社が多いのはそのような理由です。

ただし、ICカード自体の調達からお任せ頂ける場合は、印刷対応が可能となります。

バズ・プランニングの様な専門店なら、小ロットから数千枚の大ロットまで幅広く対応できます。
社名やロゴマークを入れたオリジナルのICカードキーの作成をご検討ならお気軽にご相談ください。

なお、バズ・プランニングでは、中小企業においては、ICカードに直接個人情報を印刷するIDカードの運用をお勧めしていません。理由は後述します。

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ICカード社員証が普及した背景にあるもの

社員証のICカード化はコストもかかり、導入後も管理業務などが発生します。
それにも関わらず多くの事業所がICカード型の社員証を導入しているのは、人手不足の深刻化や働き方改革を推進しなければならない一方で、勤務管理や個人情報取扱の厳格化も同時に求められていることが背景にあると言えます。
そのような企業の在り方や働き方が目まぐるしく変化している中で、社員証のICカードがとても自然な流れで受け入れられているのではないでしょうか。

バズ・プランニングでは、中小企業においては、ICカードに直接個人情報を印刷するIDカードの運用をお勧めしていません。

業務およびセキュリティシステムと連動させたICカードを単独運用し、物理的なIDカードを別に1枚持つ方が、中小企業においては運用が楽になるからです。

ICカードをIDカードとして運用した際のデメリットとして、下記が挙げられます。

  • 退職者から返還されたICカードを使い回しができない
  • 紛失時、定期的な更新の再作成コストが高くなる
  • 一貫した業務管理システムが構築されていない場合、新しいシステム導入の際にすべてのIDカードを再作成する必要性に迫られる

「ICカード導入=社員証のICカード化」と考える必要はありません。

社内システム利用のためのキー(鍵)としてICカードを導入すると位置づけ、社員証と2枚持ちする方法をおすすめしています。

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バズ・プランニングの社員証印刷サービス

社員証3プラン

顔写真入り社員証を印刷するサービスは、発行枚数や発行頻度に応じて3タイプ(大ロットプラン、中ロットプラン、小ロットプラン)ご用意しています。

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2022年12月27日 2:24 pm Published by

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This post was written by Buzz planning