こんにちは。プラスチックカード印刷の専門店、バズ・プランニングです。
皆さんは磁気カードとICカードとの違いをご存知ですか?
磁気同士を接触させてしまい、磁気不良を起こした経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、磁気カードとICカードの違いをテーマに、Lo-CoカードやHi-Coカードについても解説いたします。
ぜひ最後までお読みください。
目次
- 磁気カードとは?
- 磁気カードの主な特徴
- ICカードとは?
- 接触型のICカードとは?
- 非接触型のICカードとは?
- 磁気カードとICカードに共通する注意点とは?
- 磁気カードとICカードの相違点
- 磁気ストライプカードとは?
- Lo-Coカードとは?
- Hi-Coカードとは?
磁気カードとは?
磁気カードとは、ポイント情報や顧客情報などのデータを記憶させることができる磁気テープを貼り付けてあるカードのことです。
ポイントカードやIDカードなど様々な分野で利用されています。記録方法はビデオテープやカセットテープと同様の原理で、情報が磁気ストライプの中に直接転写される仕組みとなっています。
磁気カードは普及率が高いため、多くのクレジットカードでも磁気ストライプの形式を用いています。
ICカードであるにもかかわらず磁気ストライプが付いているクレジットカードが多く存在しているのは、ICカードの読み取り機が十分に普及していないことも原因の一つとして挙げられます。特に、世界中で使用されることを前提とした国際ブランドのクレジットカードでは、利用できない地域が生じないようにするため、磁気ストライプが必要となっています。
磁気カードの主な特徴
磁気カードの利点は、カード本体の「安さ」にあります。
ICカードの種類によっては、1枚あたり半分以下の価格で手に入れる事ができます。
日本市場で流通している磁気カードのほとんどがJISⅡ仕様という規格のもので「メモリ容量=72バイト」とされています。
記録できるデータ量としてはICカードに比べ少ないですが、利用シーンによっては今でも十分活用できるアイテムです。
また、セキュリティ設定が簡単で、システム導入費用がICと比較して安価となっています。
ただし、セキュリティはICカードより低いため、注意が必要です。
磁気カードのセキュリティ対策については、別の記事で解説しておりますので、こちらもあわせてご覧ください。
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ICカードとは?
ICとは「Integrated Circuit」の略で、微細な集積回路のことを指しています。ICカードとは、集積回路を内蔵したカードのことです。
キャッシュカードやクレジットカードに、1cm四方で金色や銀色に黒いラインの入ったシールのようなチップが埋め込まれている場合があります。この様なICチップが埋め込まれているカードのことを、ICカードと呼びます。
ICカードは読み取り方の違いから「接触型」と「非接触型」に分けられます。ICカードは磁気カードと比べると記録できる情報量が桁違いに多い事と、セキュリティー性が高く偽造や変造に強い、というのも特徴です。ICチップの規格には色々な種類があり、FeliCaやMifareが一般的に多く使われています。
なお、別の記事で社員証をICカード化するメリット・デメリットについても解説していますので、こちらもお読みください。
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接触型のICカードとは?
接触型のICカードは、カード端末機のリーダ/ライタ端子と接触するモジュール端子を持っているタイプのカードで、カードと端子が直接接触して通信を行います。
ICカードに付いているICチップの部分は、接触型ICカードを読み取る際に機械に接触させる部分です。
キャッシュカードやクレジットカードでは、チップがカード前面に露出している物が多いです。
何回か使ったチップ部分をよく見ると、黒い線と線の間が擦れたように光っていることがあります。
これは、その部分に「接触端子」と呼ばれる接触箇所があるためです。つまり、金属同士が直接触れ合うことによって、情報を読み取ることが可能になっています。
非接触型のICカードとは?
一方、非接触型のICカードは、内部にアンテナの役目を果たすコイルが内蔵されているカードで、チップが露出していません。
端末のリーダ/ライタから発生している磁界にカードをかざすと無線通信でデータのやりとりができます。
読み取り機の方にも同様のアンテナがあり、そこから発生する電磁波をカード側のアンテナで受け取り、発生した電流によって読み取り機と交信しています。電波を利用して情報のやり取りをしているため、接触の必要がなく、近づけるだけで反応する仕組みです。
JRが発行しているSuicaやICOCA、首都圏の私鉄・バスで使用できるPASMO、電子マネーの楽天Edy、nanacoなどが馴染み深い非接触型ICカードです。
磁気カードとICカードに共通する注意点とは?
磁気カードとICカード、どちらにも共通する注意点があります。
いずれも精密機器なので以下のような使用環境では、アンテナやICチップに破損・不具合が生じて使用できなくなってしまう場合があります。持ち運びには注意が必要です。
- ズボンのポケットの中で折れ曲がってしまった
- 磁石やスマートフォンなど、磁気が発生するものと一緒に保管していた
- カードを持っている際に強めの静電気が発生してしまった
磁気カードとICカードの相違点
磁気カードとICカードは、情報を記憶させる方法が異なります。
磁気カードは磁気テープにカード情報をそのまま記憶させますが、ICカードの場合は暗号化された状態でICチップに記憶されます。
利用する際も、ICカードは暗証番号入力により確実な本人確認を行います。
さらに、磁気カードは磁気テープをコピーして偽造カードが作られることもありましたが、ICカードはICチップ内の情報に高度なセキュリティを施しているため、コピーすることが非常に困難です。
磁気ストライプカードとは?
会員カード、クレジットカードなど多くのカードは磁気ストライプカードです。
カードの上部に帯状の磁気テープが貼り付けてあります。テープの色は黒が一般的ですが、デザインに合わせてシルバーやゴールド、青などが選択される場合もあります。
テープは磁性体の帯で、その中の鉄をベースとした小さな磁性粒子の磁性を変化させることでデータを格納できるカードです。
磁気カードには保磁力という指標があります。
日本で一般的に使われているのは、低保磁力磁気ストライプカード(Lo-Coカード)という保磁力が低いカードです。
スマホカバーの磁石など身の回りの磁力の影響を受けて書き込まれた情報が消磁してしまうことがあります。
また電子機器の普及により、磁力の影響を受ける機会も増加しており、その対策として使われているのが、高保磁力ストライプカード(Hi-Coカード)です。
Lo-CoカードとHi-Coカードにつきましては次項以降で詳しく解説していきます。
Lo-Coカードとは?
Lo-Coとは、“Low Coercivity”(低保磁力)の略で、磁気ストライプの一種です。
日本で一般的に使用されている磁気ストライプカードで、650 Oe(エルステッド)の低保磁力カードです。
Oe(エルステッド)とは、磁場の強さの単位のことで、Oe(エルステッド)の値が高くなるほど、保磁力が高くなります。
低保磁力の磁気ストライプは書き込みの際にあまり磁気エネルギーを必要としないので、書き込み用の装置が高保磁力のものより安価な為、多く普及しています。
Hi-Coカードとは?
Hi-Coとは、“High Coercivity”(高保磁力)の略で、Lo-Coと同じく磁気ストライプの一種です。
Hi-Coは、Lo-Coに比べ、2750 Oe(エルステッド)の高い保磁力の磁気ストライプで、従来の磁気ストライプより、外部の磁気接触による耐性が飛躍的に向上したものです。
通常の使用では磁気破損の可能性は低いため、頻繁に読み取られる用途や長期間の使用が想定される場合に適しています。
Hi-Coカードについては、別記事で詳しく解説しておりますのでよろしければご覧ください。
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