こんにちは。プラスチックカード印刷の専門店、バズ・プランニングです。
ポイントの獲得数や利用頻度に応じて、特典を付与する「会員ランク制度」。
導入する店舗や企業が増えています。
ランクアップに応じて特典を設けることで、リピート利用を促し、集客効果が高まることで、売上アップが見込まれるなどのメリットがあります。
本記事では、会員ランク制度の概要やメリット、デメリット、導入事例、会員カードで会員ランク分けをしていく具体的な方法について解説します。
目次
- 会員ランク制度とは?
- 会員ランク制度のメリット
- 会員ランク制度のデメリット
- 会員ランク制度の企業事例をご紹介
- 会員ランク制度の改悪事例
- 会員カードでランク分けをする方法
- 会員カードでのランク分けにおすすめのカード仕様
会員ランク制度とは?
会員ランク制度とは、店舗や施設の利用金額や来店頻度に応じて、会員をランク分けをする制度です。
顧客ランク制度とも呼ばれます。
ランクアップに応じて、ランクごとの特典のプレミアム感が増したり、割引率が上がったりすることが多く、反対にランクダウンしてしまうと、ポイントの消滅や、サービスが受けられなってしまうという制度です。
ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナ、ダイヤモンドといったように、会員のランクごとに名称が設けられているのも特徴のひとつです。
会員ランク制度のメリット
企業や店舗は「会員ランク制度」を導入することで、どのようなメリットがあるのでしょうか。具体的に挙げていきます。
ロイヤルカスタマーの育成
英語で「ロイヤル(loyal)」は「忠誠心」、「カスタマー(customer)」は顧客を意味します。「ロイヤルカスタマー」とは、商品やサービスのリピーターなど、企業やブランドに対して信頼や愛着を持っている顧客のことです。
会員ランクごとに分類することで、利用する顧客は「ランクを下げたくない(現状の優待を継続したい)」あるいは「ランクを上げたい(今よりも良い特典を利用したい)」という心理が働きます。
ランクアップを活用することで、愛着や好感度をより高める効果があり、ロイヤリティの高い顧客を育成が可能になります。
将来的には、顧客の囲い込みにつながるでしょう。
別記事にて、ロイヤルティプログラムについて解説しています。こちらも合わせてお読みください。
=関連記事=
顧客単価のアップにつながる
「あと◯◯円で、ランクアップ」といった条件を提示することで「ランクを上げたい」という心理を刺激し、必要以上の買い物をしてしまう傾向があります。
実際に経験があるという方も多いのではないでしょうか?
達成金額を目指して購入したくなる欲求が働き、結果として顧客単価のアップにつながるのです。
効果的な販促を実施できる
会員ランク制度に応じて、販売促進や情報配信を行える点もメリットのひとつです。
一律に同じ情報発信を行うよりも、会員ランク制度ごとに情報を変え、情報発信などの販促を行う方が効率良く、集客力も上がります。
お得なキャンペーンを実施したり、ランクアップキャンペーンを実施するなど、より会員を増やしたいランクに絞った施策を施すことも可能です。
会員ランク制度のデメリット
反対に会員ランク制度のデメリットとはどんな点になるのでしょうか。具体的に挙げていきます。
個人情報の取り扱いに注意する
会員から取得した個人情報を管理するにあたっては、細心の注意が必要です。
取り扱い方に注意しなければいけない点は、デメリットとして挙げられます。
運用コストが発生する
会員ランク制度の導入には、当然ながらコストが発生します。
システムの構築には手間もかかり、運用していく上でのコストもかかります。
しかし、会員ランク制度を導入し、顧客単価が上がることで運用コストがカバーできるという考え方もあります。
会員ランク制度の企業事例をご紹介
無印良品
無印良品では会員ランク制度に「MUJI マイル」を導入しています。
店舗やネットストアでのお買い物、お店へのチェックインでマイルがたまり、マイルがたまるとお買い物で使える「MUJIショッピングポイント」がもらえるシステムです。
ランク(ステージ)はベーシックからスタートし、シルバー、ゴールド、プラチナ、ダイヤモンドと上がっていきます。
3月~翌2月末日の「年間獲得マイル数」でランクが決まり、集計期間後にリセットされます。
1円の購入で1マイルが貯まり、アプリで簡単にマイル数が確認でき、次のステージまでのマイル数が可視化されている点からもリピーターの心理を掴んでいます。
参考:無印良品『MUJIマイルサービス』
@cosme(アットコスメ)
コスメ、美容の総合サイト「@cosme(アットコスメ)」では、会員ランク制度が導入されています。
スタンダード、ゴールド、プラチナ、VIPにランクが分かれており、過去6ヶ月間(毎月20日締め)の「購入回数」と「累計購入金額(税込)」で翌月の会員ランクが決まり、当該ランクの会員特典が利用できます。
参考:@cosme『会員ランクについて(@cosmeお買い物特典プログラム)』
ヤマダデンキ
家電量販店のヤマダデンキでは、ヤマダデジタル会員を利用することで会員ランクが認定され、ランクに応じた様々な特典にてお得にお買い物が可能になります。
ランクはブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナ、ダイヤモンドに分かれており、ヤマダデジタル会員利用時の購入累積金額にて認定されます。ヤマダデジタル会員を利用することで会員ランクが認定され、ランクに応じた様々な特典でお得に買い物が出来ます。
参考:ヤマダデンキ『ヤマダデジタル会員向け「会員ランク制度」』
会員ランク制度の改悪事例
人気アウトドアメーカーの「snow peak(スノーピーク)」は、ユーザー向けにレギュラー、シルバー、ゴールド、プラチナ、ブラック、サファイア、ダイヤモンドという会員ランク制度を導入しています。
2021年11月20日に、新しい会員ランク制度を発表しました。発表された制度には「ランクダウン」の条件があり、その条件がネットを中心に大炎上となり、わずか3日後に見直しを発表しました。
その後、ユーザーから意見を募り、翌月には修正方針案が出されました。
このように一部のユーザーから”改悪”と呼ばれたシステムの変更もランク制度には存在します。
ユーザーメリットが感じられない条件の変更は、顧客を無視しているという心理を招く可能性もあります。
スノーピークのランク制度の”改悪”と呼ばれた「これまでなかったランクダウン条件」という点を、変更案では「全ランク、ランクダウン要件なし」に修正されました。
修正にあたっては、会員からアンケートを募り、再び炎上することを防ぎました。
スピード感を重視し、改善していく姿勢を見せたことで、会員ランク制度の廃止に至らなかった例もあります。
スノーピークのような熱狂的なファンからの支持で成立しているロイヤルティマーケティング施策は、「顧客と企業の信頼関係」が土台にあります。その土台が揺らぐような意思決定は反動も大きく「もう買わない」、「裏切られた」というネガティブな顧客感情を招きかねません。
このような事例からも会員ランク制度設計における学びが得られます。
参考:株式会社スノーピーク『会員制度リニューアルのお知らせ』『会員制度に関する改定方針案』
会員カードでランク分けをする方法
会員カードを用いて、ランク制度を表現する方法は大きく分けて2つの方法があります。
それぞれ、店舗・企業目線、顧客目線でのメリット、デメリットと併せてご紹介します。
どのようなランク分けをし、どのようなカードを採用するか、店舗のブランド戦略や顧客層のニーズにも応じて判断することが必要です。
カードの仕様は統一し、デザイン違いでランク分けをする方法
例:シェア畑(株式会社アグリメディア)様 会員カード
使用カード DTP PETカード
特 徴 基本的なデザインは共通で、背景色とランク名のみ変更
⇒このカードの詳細はこちらから
メリット
顧 客 側 ランクが変動しても、持ちやすさや使い勝手が変わらず、安心感がある。
店舗・企業側 初回でまとまった枚数を注文すれば、ランクごとのカード製作コストを統一でき、コストも抑えられる。
デメリット
顧 客 側 質感が変わらないため、上位ランクのカードに対する特別感や価値が感じにくい。
店舗・企業側 デザインのみの違いでは、顧客に特別感や高級感を十分に伝えられない可能性がある。
おすすめのランク分け方法
①デザインを変更してランク分け
⇒デザインが異なることで、視覚的にランクの違いが分かりやすい。
例) DTP PETカード:星3つのデザイン
DTP PETカード:星2つのデザイン
DTP PETカード:星1つのデザイン
②オプションの有無でランク分け
⇒ランクの違いを明確にし、ステータスを感じやすい。
例) オンデマンドカード:オプション ラメ加工
オンデマンドカード:オプション 無し
③箔の色でランク分け
⇒各ランクに適した個別の特色イメージを与えることができる。
例) マットブラック(VIPカード):金箔押しのゴールドランク
マットブラック(VIPカード):銀箔押しのシルバーランク
カードの質感や厚みでランク分けをする方法
例1:株式会社SHUTUP&SQUAT 様 メンバーズカード
使用カード 両面金ヘアラインカード、両面銀ヘアラインカード、マットブラックカード
特 徴 3種類のデザインは共通で、金銀黒それぞれ異なるカード素材を採用
⇒このカードの詳細はこちらから
例2:スターライン様 メンバーズカード
使用カード マットブラックカード、再生PETカード
特 徴 上位2つのランクは同じカード素材を使用し、箔の色でランク分けをした
一般会員はPETカードを使用し、厚みでもランク分けを表現した
⇒このカードの詳細はこちらから
メリット
顧 客 側 カード種を変えることで、上位ランクのカードに特別感や高級感がでる。
店舗・企業側 共通のデザインでもランクごとのこだわりが見え、ブランドの一貫性が保たれる。
また、ランクごとに違った高級感や特別感を演出できる。
デメリット
顧 客 側 一部の顧客は素材の違いに価値を見出さない場合があり反対に不便に感じてしまう。
店舗・企業側 ランクごとに製作コストが異なる点。
おすすめのランク分け方法
①カードの質感を変えてランク分け
⇒触り心地の良さは直接的に高級感を感じさせることができる。
例) マットブラック(VIPカード):マットで滑らかな質感
マットブラック(VIPカード):上品な光沢のある質感
オンデマンドカード:ツヤツヤとした質感
②カードの厚みを変えてランク分け
⇒厚みがあるほど、より存在感やプレミア感が強調される。
例) オンデマンドカード:クレジットカードと同じ厚み(0.76mm厚)
DTP PETカード:QUOカードや診察券の薄さ(0.25mm厚)
会員カードでのランク分けにおすすめのカード仕様
ランク分けには、少量でも必要な枚数ずつ印刷できる以下のカードがおすすめです。
ランク制度を導入した会員カードの作成は、バズ・プランニングにお任せ
ランク制度を導入した会員カードの作成は、バズ・プランニングにお任せください。プラスチックカード印刷専門店のバズ・プランニングでは、豊富な制作実績がございます。
ご不明な点があれば、お気軽にご相談ください。
他社には無いバズ・プランニングだけの「安心取引12サービス」で、初めての会員カードも、経験豊富なスタッフが丁寧にサポート致します。
実際にどれくらいの価格で印刷できるのか気になる方は「価格表一
初めての方でも安心してご注文頂けるよう、無料サンプルをご用意しております。