こんにちは。プラスチックカード印刷の専門店、バズ・プランニングです。
人手不足の深刻化が叫ばれる昨今、採用活動にかかるコストや、自社に合う人材が集まらないといった悩みを抱える人事担当者の方も多いのではないでしょうか？
複数の求人媒体を利用する従来の方法に加え、自社の社員に知人や友人を紹介してもらい、採用する「リファラル採用」を行う企業も増えています。
本記事では、リファラル採用の概要やメリット・デメリット、導入ツールである「リファラルカード」の作成方法について解説します。
目次
- 「リファラル採用」とは？
- リファラル採用＝縁故採用？
- リファラル採用のメリット
- リファラル採用のデメリット
- リファラルカードの導入事例
- リファラルカードの渡し方
- リファラルカードの構成要素、記載内容
- リファラルカードの作例
- 関連記事
- リファラルカードはプラスチック製がおすすめ
「リファラル採用」とは？
まず、リファラル（referral）には、
- 紹介
- 推薦
といった意味があります。
「リファラル採用」とは、自社の社員に知人や友人を紹介してもらい、採用する手法のことです。
紹介後、書類選考や面接などの選考フローを経て、採用・不採用が決まります。
社員の身近な人材を紹介してもらうため、入社後の定着につながりやすいと考えられることから、ベンチャー企業を中心に導入する企業が増えています。
リファラル採用＝縁故採用？
ここまでお読みいただいた方の中には「リファラル採用＝縁故採用では？」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか？
「縁故採用」とは、企業の経営者や役員の親族、血縁関係などによる繋がりや、個人的な伝手により人材を採用する手法です。
紹介者である役員・経営者の面子を立てるための採用や、書類選考の免除、顔合わせのみでの採用など、通常とは異なる採用プロセスを踏むケースも存在し、ネガティブな印象を持つ方もいらっしゃいます。
紹介・推薦という点では同じであるものの、リファラル採用は、紹介された候補者の適性やスキルが備わっているかを見極めた上で、採用か否かが判断されます。
リファラル採用のメリット
ここでは、リファラル採用により期待できるメリットについて解説していきます。
入社後のミスマッチが起こりにくい
リファラル採用の場合、知人・友人に対して職場の雰囲気や仕事内容などの具体的な情報が伝わることによって、入社後のミスマッチが発生しにくくなります。
また、社員に対しても自社が求める人材像を伝えておくことで、理想的な人材を紹介してもらいやすくなり、不特定多数から募集する方法よりも、自社に合う人材を採用できる確率が高まります。
採用コストを削減できる
複数の求人媒体を利用した採用活動は、転職エージェントへの紹介料や求人サイトへの広告費など、コストが膨らみます。
リファラル採用では、紹介者に対するインセンティブと、採用活動での交際費が中心となり、コストダウンとなります。
また、人事担当者が候補者を選定したり、スカウトメールを作成する必要がないため、通常の採用活動よりも採用業務にかかるコストも抑えられます。
転職潜在層にアプローチが可能
リファラル採用は、転職サイトに登録していない、本格的な転職活動を行っていない人材にもアプローチすることができます。
現職よりも整った待遇や条件、環境を提示できれば、転職を検討してもらえる可能性が高まります。
仮に今すぐ転職を考えていない人材でも、アプローチを行っておくことで、自身のスキルアップや職場環境の改善を検討した際に、自社を転職先の候補に加えてもらえる可能性もあります。
リファラル採用のデメリット
しかし、リファラル採用には以下のようなデメリットもあります。
採用や入社までに時間がかかるケースもある
リファラル採用で紹介される人材には、現職で活躍中の場合も多く、採用から入社までに時間がかかるケースがあります。
そのため「急募」しても条件に沿う人材がなかなか見つからないケースもあります。
選考プロセスの構築や評価基準の整備、入社後の待遇を検討するなどの準備は早めに行う必要があるでしょう。
人材が同質化する恐れがある
社員の知人・友人などの紹介から採用活動が行われるため、似たような性格やバックグラウンドを持った人材が集まりやすい傾向にあります。
公私混同が起きたり、派閥やグループが生まれる可能性にも注意が必要です。
自社の足りない部分や強み・弱味を明確にし、必要な人材像を設定することが人材の同質化を回避するポイントです。
人間関係に配慮が欠かせない
リファラル採用では、紹介者と候補者の人間関係に配慮することが欠かせないポイントです。
それぞれの立場や事情を踏まえた人事配置を行うことが求められます。
また、不採用だった場合、紹介者と候補者の関係性に影響を与える可能性があります。
両者に対して採用要件にそぐわなかったことを丁寧に説明し、関係性が悪化しないよう配慮する必要があります。
リファラルカードの導入事例
リファラルカードとは、リファラル採用を行う際に導入すると大変便利なツールです。
今回は、株式会社マネーフォワードが導入しているリファラルカード「GOENカード」をご紹介します。
まず、社員は紹介したい知人・友人に対し「GOENカード」を渡します。
誘われた側である知人・友人は、転職を考えている場合、自分の意思・タイミングで「GOENカード」のQRコードからアクセスをします。
専用のLPからエントリーし、企業からの連絡を待ちます。
その後、自分の希望した形での面談が実施され、採用・不採用が決まります。
誘う側（社員）には「どう話を持ち掛ければいいかわからない」「不採用の場合があることを考えると誘いにくい」という不安があります。誘われる側（知人・友人）には「採用されるか不安」という懸念があります。
リファラルカードがあれば、社員は誘う時期や相手の状況を探ることなく渡すことができ、知人や友人も自分の転職への意思が固まったタイミングでカードに記載されているQRコードにアクセスすれば良いため、双方の課題が解消されます。
参考：株式会社マネーフォワード『リファラル採用の体験について本気になって考えた。『GOENカード』が生まれるまでの話。』
リファラルカードの渡し方
例えば、前述の株式会社マネーフォワードのリファラルカード「GOENカード」の裏面には「一緒に働きたいと思った方だけにお渡しするカードです」という文字と、QRコードが印字されています。
こういった文言を添えることで、紹介する側も負担なく誘うことができます。
カードサイズなのでスマートフォンケースに挟んだり、名刺入れや財布に入れておけば、シーンを選ばず紹介しやすくなります。
カードを受け取った方は、記載されているQRコードからリファラル専用の応募ページにアクセスが可能になり、紹介者を介さずにいつでも応募できる気軽さがあります。
参考：『勝手にマネーフォワード社のイケてる採用施策をご紹介します！』
リファラルカードの構成要素、記載内容
事例を元に、リファラルカードにおすすめの記載内容を以下にまとめました。
基本的な要素を押さえつつ、自社のオリジナリティを出していかれてはいかがでしょうか。
企業名、ロゴマーク
企業名を明記し、自社のブランドイメージやカルチャーを具現化したデザインを施したロゴマークなどを配置します。
企業理念、ミッション、ビジョン、バリュー（MVV）
企業のカルチャーと合った人材を採用するためにも、自社が目指すべき姿を言語化して記載します。
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採用したい方へのメッセージ
どのような想いでこのリファラルカードをお渡ししているか、受け取った方の心に響くストレートなメッセージを記載します。
QRコード
リファラル採用専用サイトのURLをQRコードにして印刷することで、求人応募の導線を作ります。
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シリアルナンバー
カード1枚ずつに番号を振っておき、何番のカードをどの社員に支給したかリストにしておきます。
応募者が求人フォームに入力する際、番号を入れてもらうことで、どの社員からのリファラルか紐付けることができます。
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リファラルカードの作例
作例1
お渡しする方へのシンプルなメッセージとリファラル採用ページへの導線をQRコードで付けた、リファラルカードの例です。
作例2
表面はベンチャー企業のイメージでミッションを打ち出したデザインにし、裏面は企業からのメッセージとリファラル採用ページへの導線をQRコードで付けた、リファラルカードの例です。
作例3
人手不足に悩む飲食業界向けに、明るいイメージでデザインしたリファラルカード。
決め打ちのリファラル採用というより、アルバイトの学生でも気軽に友人に渡せるようなカジュアルな活用方法を想定しています。
紹介者の記名欄、リファラル採用ページへの導線をQRコードで付けた、リファラルカードの例です。
作例4
カードの質感にこだわり、マットブラックカード仕様で作成したリファラルカード。
表面は黒箔とシーリングスタンプ風の赤箔のデザインし、社員コードはエンボスで刻印を入れ、受け取った方へインパクトを与えるデザインのカードです。
裏面は、企業からのメッセージとリファラル採用ページへの導線をQRコードで付けた、リファラルカードの例です。
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人事担当者様におすすめのカードとして、社内の人間関係を構築するコミュニケーションツール「サンクスカード」があります。
よろしければこちらの記事もご覧ください。
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リファラルカードはプラスチック製がおすすめ
リファラルカードを作成するなら、プラスチック製がおすすめです。
紙製のものと異なり、耐久性が高く、捨てられにくいという特徴があります。
誘われる側の転職意向が高まるのを待つ場合も、長期保有してもらうことはメリットとなります。
また、高級感や重厚感が増すため、企業の信頼度もより高まります。
おすすめの仕様は、厚手のカードなら、『VIPカード』、『オンデマンドカード』、薄手のカードなら『DTP PETカード』です。
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