会員カードや、診察券、資格認定証、ノベルティなどをプラスチックカードで作りたい。
そう思い立ったらまずはネットで検索。
いろいろなプラスチックカード印刷業者がヒットしてきます。
(そんな経緯で弊社のサイトにもお越しいただきありがとうございます。)
さて、検索の結果、複数の専門会社から比較検討を進めていくことになりますが、一体
何を決め手にプラスチックカード印刷専門店を選べば良いのでしょう。
「一番安い制作会社に決まってるでしょ?」
と言われてしまいそうですが、果たしてそれだけ良いのでしょうか。
プラスチックカードの販促物は、紙の印刷物と比較して「長期間お客様の手元に残る」という特徴があります。
「長く持ってもらう物だからこそ、制作で失敗させたくない」
これが私たちの思いでもあります。
プロの視点から「失敗しないためのカード印刷業者の選び方」をまとめてみました。
業者選定の際に確認すべきポイントをお伝えしていきます。
サンプルの提供がされているか
プラスチックカードを制作するにあたって、まず検討したいのはカードの材質。一言に「プラスチックカード」と言っても、実はさまざまな基材、仕様、印刷方法が存在します。「想定していたものと違うカードが仕上がって来た!」というトラブルを避けるためにも、事前に手元でカードの品質が確認できるように、サンプルを提供している専門店を選びましょう。
サンプルに送付に関しては完全無料のところや、一部送料を負担する必要のあるところもあります。
無料であるなら是非、複数社からサンプルを取り寄せて比較してみましょう。定番仕様以外にも各社が提案しているラインアップがあるかもしれません。
質問や見積りの回答が早いか
質問や見積り依頼に対する回答の早さは印刷業者の専門性を見極めるチェックポイントです。
印刷業界においては、自社に設備やノウハウや専門性がない印刷、加工については、それを得意とする協力会社へ下請けに出す、ということが一般的に見られます
質問や見積りの回答が遅いところは、ノウハウが少ない、実績が少ない、そもそも苦手な案件、という可能性が高いです。
また顧客対応を専門的に行う人員が配置されていないというケースも考えられます。
「担当営業は夕方まで外に出ておりましてー、戻りましたらご連絡させますー」というパターンです。
逆に迅速な回答が得られる場合は、ノウハウや実績が豊富であり、また顧客対応を専門に行う人員が配置されていると判断できます。
納期は柔軟に対応できるか
ネット印刷通販のサイトを見ていると、納期については厳密なところが多いです。
納期が短いほど値段が高く、納期が長いほど値段が安い、という料金システムも見受けられます。
カード印刷業界に限って申し上げると、納期が柔軟に対応できないところは海外生産を中心に行っている可能性が高いです。
あるいは仕入先や協力会社に対してコントロールがきかないなんらかの要因があると考えてよいでしょう。
また、海外工場で生産を任せている、仕入先に対してコントロールがきかない、という状況は万が一のトラブルの際にリカバリーができないという結果ももたらします。
つまり、不良品発生や納期遅延といった、歓迎しない出来事が起きてしまった時に次善の策が取りにくいということが考えられます。
ただし、納期に対してあまり無理を言うのはお勧めしません。早く、安く、品質高くはなかなか共存しません。良い仕事のためには余裕を持ったスケジュール組みが大切だと思います。
価格は公開されているか
ネット印刷通販の場合、サイト内に一般的な仕様、数量の価格表が明示されているか確認してみましょう。
価格を公開しているサイトについては、明朗会計ですので必要な費用が事前に分かりますし、料金に関するトラブルが発生することも少ないでしょう。
インターネットを舞台にしたビジネスでは、競合他社の間でも値付けが明らかなので、各社が企業努力と切磋琢磨を重ねてベストプライスに挑戦する形になります。
その点、利用者は適切な価格で取引できるので有利だと思います。
価格表に明示されていない仕様、数量についてはお問い合わせの上、見積書を出してもらいましょう。
そもそもその会社は信用できるか
インターネット通販では全国各地の事業者と取引ができるメリットの反面、顔を一度も合わせずに取引を進めて行く不安、というデメリットがあります。
その会社が信用できるか否かはホームページの作りだけでは判断ができません。
見た目が綺麗な詐欺サイト、というものも存在します。
事前に法務局に行って登記簿謄本を確認するとか、信用調査会社にお願いして調べるとか、厳密な与信が必要な場合には取るべき対策もあります。
しかしながらどちらも時間とコストが掛かるやり方です。
ここでは簡単に会社の信用度をチェックする方法を2つ紹介します。
クレジットカード決済ができるか
クレジットカードでの支払いができるサイトは既に決済サービスの提供会社を通じて、クレジットカード会社の審査を通過しています。
実体のない企業ではクレジットカード決済のシステムを導入することができません。
なお、近年ではクレジットカード会社の審査が必要のないPayPalのシステムを利用しているEC事業者もみられますが、このあたりも判断材料になるでしょう。
WEBサイトはSSL化されているか
URLの頭がHTTPでなく、HTTPSになっているWEBサイトです。
サイトがSSL化されているところは、利用者がWebサイトにアクセスしたときにアドレスバーが緑色になり鍵マークが表示されます。これは接続が安全であることを示しています。
さらに審査レベルの高い「EV SSL証明書」
が導入されていると、アドレスバーに運営組織の名前が表示されます。
この状態になっているサイトは、運営会社の所在、存在が第三者によって確認、証明されているということになります。
会社の信用度を図る上で、クレジットカードの利用可否、SSL化の状態を確認してみましょう。
少なくとも会社の実体がない詐欺サイトにひっかかることはなくなります。
チェックポイントまとめ
いかがでしたか。
失敗しないカード印刷業者の選び方をさまざまな観点でご紹介してきました。
- サンプルの提供がされているか
- 質問や見積りの回答が早いか
- 納期は柔軟に対応できるか
- 価格は公開されているか
- クレジットカード決済ができるか
- WEBサイトはSSL化されているか
最後の選択はご自身の責任で判断することになりますが、上記を参考にしていただければ幸いです。